驕れる者は久しからず〜セイタカアワダチソウ〜

9月を過ぎる頃、草むらに背が高く黄色い花を咲かせる草が目立つようになってきます。それが、セイタカアワダチソウ。秋の河原を一面まっ黄色に染めてしまうほど、繁殖力が高い植物です。英語ではゴールデンロッド金のむちと呼ばれています。

日本では外来生物の代表格として、どちらかというと悪者のイメージが強いのではないでしょうか。

セイタカアワダチソウはその暴力的な繁殖力と、外来種という負のイメージから、花粉症の犯人にも仕立てられることもありました。仕立てられるというのは、花粉症の原因に関して、セイタカアワダチソウは無実だったからです。

たしかに、黄色い花が咲き広がる姿は鼻をむずがゆくさせるものがありますが、セイタカアワダチソウはスギなどのように風で花粉をまき散らすことはしません。代わりに美しい花を咲かせることで昆虫を呼び寄せ、花粉を運んでもらうという方法をとっています。そのため、貴重な花粉を風で飛ばすことはしない、つまり花粉をまき散らすとは考えにくいとされているのです。

また、セイタカアワダチソウは根から毒性のある物質を分泌しています。その毒でほかの植物の発芽を妨害し、次と駆逐していくことで、ほかの植物を圧倒して一気に広がることができたのです。

しかし最近では、相手を攻撃するはずの毒によって自らも被害を受ける自家中毒という現象が起き、逆にもともと日本にあったススキなどに取って代わられることも多くあるそうです。

驕れる者は久しからず、強すぎる毒はやがて自らも傷つけてしまうという教訓かもしれません。

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