南北朝鮮の共同宣言に過大な期待は禁物 ( アジア情勢 )

北朝鮮金正恩委員長と韓国の文在寅大統領の南北首脳会談が平壌で開催され、共同宣言に署名したと報じられています。

                                (文在寅金正恩の似顔絵)

終戦宣言を急ぐ北朝鮮が具体的な措置を示したと注目され、高く評価されているようですが、米国抜きでの宣言が今後どのように進展するか不透明な部分が多く今後を見守る必要がありそうです。

肝心かなめの非核化が、米国や日本をなおざりにして南北だけで勝手に決めてしまったという違和感がありがその点が一番の心配です。

新聞の論調にも濃淡があり、楽観論から懐疑的な見方まで幅がありますが、北朝鮮が従来の高圧的な姿勢を改めへりくだっているという気配が感じられるだけに、真剣に非核化を迫るという従来の米国の姿勢が変わっていきそうな危惧を感じます。

特に予測が不可解な米国トランプ大統領がどのような評価をして行動するかがポイントで、巷間米国は直接本土に届くミサイルがない今の段階では、妥協するのではないかと言われ日本とは危機意識の差が大きいといわれてます。

勝手に今後の動きを予測すると、共同宣言の中に何一つ新しい話がなかったことからして、あまり大きな期待は無理の様です。

前2回の南北首脳会談と同じく、北朝鮮だけが経済的援助だけを手に入れ実利を得るだけで、暫くすると経済制裁は元の木阿弥という事になりそうな感じがしてなりません。

                              似顔絵エンピツしんちゃん