2018スペイン旅行紀3日目その7〜聖歌隊席の彫刻が素晴らしい〜
満足をして聖テレサ礼拝堂と大聖堂宝物室から出てきた。出入り口はこんな感じでモザイクが美しい。
出てきた所に円柱にサインが書かれている展示物があった。
これは拡張工事に携わった職人がこのように円柱に自分のサインを描いたようで、そのレプリカをこうして保存しているのである。
当時はこういう拡張工事に携わることが職人の名誉だったので書いたとスペイン人現地ガイドさんが説明をした。いらないことをするな!とよく怒られなかったなと思った。
ここも円柱の森が広がっている。
円柱の森を背景に記念撮影をした。
991年に行われたアル・マンスールによる3度目の拡張部分にやってきた。アル・マンスールは王様ではなく、ヒシャーム2世時代の宰相で、この拡張工事により現在の正方形の形になった。また、2万5千人収容できる巨大モスクとなった。
聖歌隊席の前にある翼廊の下に来て天井を見上げた。ゴシック様式、ルネッサンス様式とマニエリスムが見事に融合しているとのことだ。
聖歌隊席の前にある祭壇である。ここが主祭壇である。
主祭壇の上部の絵は聖母被昇天である。この主祭壇は16世紀の大工事により出来上がったとのこと。
主祭壇の中央に吊るされたのは奉納ランプで、中央の奥に輝いているのは至聖所である。
主祭壇を背景に記念撮影をした。
聖歌隊席である。1748年に聖堂参事会が聖歌隊席の彫刻をペドロ・ドゥケ・コルネホに依頼したとのこと。
彫刻が素晴らしいが黒くて見にくいかもしれないが、最上部は聖ラファエルで両側に聖テレサとマグダラのマリアの像である。その下にイエスの昇天が彫られている。
聖歌隊席左側(南側)にあるパイプオルガン。
聖歌隊席右側(北側)にあるパイプオルガン。形が少し違う。「二台もパイプオルガンが必要のかな」と親しい友人に言うと「ピアノでも二台使って二重奏するやん、パイプオルガンも二重奏したんと違うか」と返された。
聖歌隊席はコ型に並べられていて、素材はマホガニーを使っているとのことだ。
そして、椅子のレリーフは上段と下段に分かれていて、上段にはキリストの生涯がストーリー仕立てで描かれ、下段にはコルドバの殉教者が描かれている。マホガニーでここまで彫るのは難しいとスペイン人現地ガイドさんが言われていた。
束の間の自由時間があったので、主祭壇や聖歌隊席を見て回った。もっとも、時間と知識がないためキリストの生涯を見て回ることはできない。
集合時間になり、建物の中を出た。出た先の廊下には、建築(増築)当時の壁が飾られていた。
最後に、もう一度、鐘楼であるアミナールを見た。
そして、記念撮影をしてメスキータに別れを告げたのである。