『お江戸でござる』の思い - ノンちゃんの部屋

 以前、人気番組であった『コメヂィーお江戸でござる』。ビデオに撮って見ていた。1作あたり数10回は見ていた。突然、終了したのでビックリした。原作者の杉浦日向子さんがお亡くなりになったということだった。番組では一つの劇が終わると出演者と杉浦さんを交えた反省会ならぬ交歓会が毎回あった。反省会というのは今回の劇が江戸時代の状況に合っていたのかを検証する。その時の杉浦さんの語り口がとても印ユ象に残っている。

 伊東四朗が主役ではあったがレギュラーメンバー全員が主役のように感じた。また坂本冬美などの歌もよくこの劇に合っていた。えなりかずきの子役もすごかった。子役ながらよくセリフを覚えているのに感心させられた。由紀さおりの女将役もあっていた。 

 時代劇というのは脇に刀をさしていることから水戸黄門や必殺仕事人のように無法地帯の日本だったように思われがちだが、江戸時代というのは四百年以上にわたって太平な時代が続いていくことになると杉浦さんは指摘する。

 私は『お江戸でござる』を読みながら、杉浦さんから朗読してもらっていろいろ気になった。杉浦日向子さんのご冥福をお祈りしたい。あなたが言っていた江戸の町はきっと来ます。